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元Jリーガー小杉敏之記者=W杯取材の中日新聞特派員

ニッケイ新聞 2013年12月18日

 東京中日新聞ヨーロッパ総局ロンドン特派員の小杉敏之記者(45、東京)が、6日に行われたW杯の組み合わせ抽選会に合わせ来伯し、当地の取材を行った。
 小杉記者は元Jリーガーという異色の経歴の持ち主だ。Jリーグ開幕前年の1992年から、名古屋グランパスのディフェンダーとして4年間活躍した。ブランメル仙台(現ベガルタ仙台)を経て97年に引退後、中日新聞社がグランパスの出資社だったこともあり、翌98年からアルバイト契約で中日新聞の記者となった。
 運動記者の魅力を「サッカーと社会を繋げる接点となる仕事に魅かれた」と語り、その醍醐味を「試合の結果や評価とは別に、選手の多くは自分なりの意見や視点を持っている。なかなか表に出て来難いところに切り込み、本音や事実に迫る検証をすること」と話した。
 「競技をよく知るファンには、さらに目線を引き上げる話を、まだ入口段階のファンにはもっとサッカーに興味を持ってもらえる話をしたい」との思いを持っている。
 99年から運動部に所属し、過去3回のW杯など、ビッグイベントの取材も経験した。2011年9月から現職に就く。来年のW杯の日本代表については、「楽観は出来ないが、良い組み合わせに入った」と評価し、「初戦で最低でも引き分けに持ち込めば、予選グループ突破が見えてくる。(前回大会の)ベスト16を超えて欲しい」と期待を込めた。