サンパウロ市保健局が22日、今年1月から5月21日までに確認されたデング熱患者が6005人となり、2010年の患者総数の5866人を超えたと発表したと23日付伯字紙が報じた。デング熱による死者も1人増え、5人になった。
21日現在の患者数は昨年同期の1794人の3倍超、年間患者数2617人と比べても倍以上だ。過去最悪だった10年比でも、同年1~5月の3046人の約2倍、年間総数の5866人も超えている。10年の人口10万人当たりの患者発生率は年間53人だったが、今年は既に53・4人となっている。
5人目の死者は南部カペラ・ド・ソコーロ在住で4月24日に亡くなった33歳の女性。それ以前の死者は西部ジャグアレーと北部トレメンベーの在住者だ。昨年の死者は2人だった。21日現在の患者数は14日より17・9%増え、7日から14日の増加率13%を上回った。
21日までに患者発生が確認された地区は96区中93区で、患者数844人のジャグアレーと425人のリオ・ペケーノ、365人のラッパ、347人のトレメンベーは流行状態の厳戒区域。警戒区域も27区に上っている。市当局は、27日までに市西部の家屋3千軒を監査。東部と北部でも、25日までにボーフラの湧く可能性のある場所根絶のための活動や殺虫剤の撒布を行う。
タグ:デング熱