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サンパウロ州の渇水更に深刻化=カンタレイラは5・8%に=未開の水域の取水も再検討

 観測史上最悪の干ばつに悩むサンパウロ州では貯水池の水位低下が続き、第3の〃未開の水域(ヴォルーミ・モルト)〃の取水を検討中と18日付エスタード紙などが報じた。
 国立気象観測所(Inmet)によると、17日のサンパウロ市の気温は35・7度で1952年の観測開始以来4番目の高温だった。18日も35・6度で今年2番目の高温を記録した上、19日はそれを上回る可能性もある。
 暑さが厳しい上に雨が少ないのはサンパウロ州全域で、18日の降水量は各水系とも0~1・4ミリ。19日朝現在の貯水量は、カンタレイラ5・8%、アウト・チエテ10・4%、グアラピランガ38・9%、アウト・コチア28・7%、リオ・クラーロ23・2%、リオ・グランデ69・1%で、全水系で前日比0・1~07%ポイント低下となった。
 大サンパウロ市圏とカンピーナス地方に水を供給するカンタレイラはジャグアリ・ジャカレイとアチバイニャの2貯水池にポンプを設置、従来は取水不能だった水門より低い位置の水を抜く事が2回認可されたが、16日の残量は600億リットル。現在のペースだとこの水も3月に底をつく見込みで、現在は新たに410億リットルを汲み出す事を検討中だ。
 ただ、未開の水域からの取水第3弾が始まると、アチバイニャ貯水池の水位はカンピーナス地方へ流れるアチバイア川への水門より低くなるため、同川が干上がってしまわないよう、ポンプで水を汲み上げて流す必要が生じる。昨年同様の干ばつ下なら、未開の水域第3弾も5月までしか持たない見込みだ。
 アチバイア川はここ2年の高温、少雨で水位が大きく低下。例年なら雨の時期は4・2メートルに達するカンピーナス~ペドレイラ間の水深は14日には6センチとなり、生活廃水なども流れ込んだ川は耐え難いほどの臭気を放っている。また、同川がジャグアリ川と合流して生まれるピラシカバ川は、下水だけが流れる川と化してしまっている。 
 エスタード紙によれば、ジャグアリ川は流水量が通常の雨の時期より90%減り、平年なら雨の時期の平均が3・2メートルに達する水深は24センチ。ヴァルジェン、ブラガンサ・パウリスタ、カンピーナス、ペドレイラといった町々では、川の流れがほとんど見えないほどで、かつては洪水に悩まされた川岸も牛の放牧地になっている。ブラガンサ・パウリスタ周辺では、地下30メートルの深さの井戸が年の初めには涸れ果てたという。

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