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柔術家襲った強盗ご難=技をかけられ悲鳴上げる

 マラニョン州のアサイランジア市で1日、柔術家で総合格闘技の選手でもある女性を襲った強盗が、「三角締め」と呼ばれる足技をかけられて、「助けて! 警察を呼んで!」と泣き叫ぶという珍事が起きた。
 トレーニングに向かう途中、男性2人組に襲われ、携帯電話を持ち去られたのはモニッケ・バストスさん。手にしていた携帯電話をバイクで近づいてきた2人組に奪われた時は、友人がふざけて取ったのかと思ったが、そうではない事と相手が武器を持っていない事を見て取ってバイクを引っ張った。バイクがひっくり返り、強盗の一人に手が届いたため、片腕と首を両足で固める「三角締め」をかけて相手の動きを封じたが、携帯電話は相棒に持ち去られたという。
 事件に気づいた人々は強盗を懲らしめようとしたりもしたが、モニッケさんはそれを望まず、警察に引き渡すまでの約15分間、技をかけ続けた。身動きもままならぬ強盗が、「助けて! 警察を呼んでくれ! こんな事をやったのは初めてだ」と泣き叫ぶ様子を納めたビデオは、インターネットにも流れた。
 か弱い女性を狙ったつもりが逆に捕まり、泣き叫ぶ姿までさらした強盗こそ、いい面の皮だが、モニッケさんは「我が身を守ろうとして体が動いただけで、同じような状況に置かれたら、もう一度同じ行動を取るだろう」と言いつつ、「周りの動きにはくれぐれも注意し、強盗などの被害に遭わないよう」との忠告と共に、「むやみに抵抗しないで」とも呼びかけている。(2、3日付G1サイトより)