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“未病”とモリンガ (1)=モジ・ダス・クルーゼス 野澤弘司

 『未病』とは?まだ余り聞きなれない言葉ですが、未病とは読んで字のごとく、東洋医学ではまだ病気にはなっていないが発症する兆しが伺える体調を未病と称します。即ち病気ではないが健康でもない状態、自覚症状はないが検査結果に異常がある場合、反面自覚症状はあるが検査結果には異常がないなど、どうもマイス・オウ・メノスの症状の未病患者は、我々の周辺には少なくありません。
 これに対し西洋医学ではヒトの体調を健康または病気のいずれかに線引きして、二律背反と称する難しい哲学用語を使って表現しています。即ち専門家は糖尿、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞等のメタボリックシンドローム等は未病とみなしています。
 そして専門家はこの未病症状の段階に於いて、生薬や健食等による適切な医療を施す事が、病気や病人の治癒には最も効果的である事を強調して居ます。即ち天啓の薬木モリンガの茶葉に潜在する539の化合物、90種余りの栄養素、46種の抗酸化物質、36種の抗炎症物質こそ未病への最適な薬効が得られます。
 話は変わりますが恒例のアルジャーの花祭も、天候に恵まれ盛況裏に終わりました。今年の会場に出店した博研のブースでは、モリンガの茶葉と稚苗も博研運営費の一部捻出の為販売しましたので、小生は延べ3日程会場を訪れ、来場者の多くから モリンガについて貴重なご意見を拝聴する機会を得ました。
 そして皆様方の健康管理の一端を伺い知る事が出来ました。即ち皆さんから最も多かった質問は、モリンガはどんな薬効があるのかでした。医師でもなく浅学な私は、先ず現在お困りの疾病の詳細を承り、それに対する今日までの私自身が体得したモリンガの薬効と知見、そして多くのモリンガの茶葉の服用されている方々の体験談の実例を引用しながら、質問者にモリンガの薬効を理解し納得して頂きました。
 次に予想外に多くの未病者と対話を交わしました。私は5月1日付けニッケイ紙で、西洋医学にともなう合成化学薬品は、即効性だが副作用を併発する場合もあり、病気を治す。東洋医学の天然生薬は遅効性だが副作用を伴わず、五臓六腑に起因する病人を治す事を述べました。東洋医学では病気では無い、さりとて健康でも無い中途半端な体調を未病と称して、再度繰り返しますが、かかる症状の段階で、適切な予防医療を施す事がその疾病には最も効果的であると言われています。
 モリンガの薬効の根底は人体からの老廃物の排出と、デトックス効果による人体の浄化にあります。これよりまず爽快感がもたらされ、心身へのプラス志向から自己 治癒力が高まるのを起点として、連鎖的に既存の疾病への療法や未然の疾病に対する予防医療効果により、健康の維持増進が計られるものと思います。