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流行が懸念される3種の病気を媒介するネッタイシマカ(Rafael Neddermeyer/Fotos Públicas)
流行が懸念される3種の病気を媒介するネッタイシマカ(Rafael Neddermeyer/Fotos Públicas)

デング熱患者150万超す=流行年の昨年比176%増

 【既報関連】保健省が24日、11月14日までに確認されたデング熱患者は153万4932人で、年同期比176%増と報告したと同日付各紙サイトなどが報じた。
 今年の死者は811人で重症者は1488人。昨年は55万5462人罹患、453人死亡、重症者728人だから、死者は79%、重傷者も104%増えた。過去最大の流行年だった13年より患者数が7%、死者も25%増えている。
 患者数最多は南東伯の97万5505人(63・6%増)で、北東伯27万8945人、中西伯19万8555人、南伯5万1784人、北伯3万143人と続く。
 ネッタイシマカの幼虫(ボウフラ)の有無を調査したところ、家屋数の4%以上で幼虫が確認され、流行の可能性が高い市は199、1~3・9%にボウフラがいた要警戒の市は665、1%以下は928市だ。
 10万人当たりの患者数(罹患率)上位3州はゴイアス州2314人、サンパウロ州1615人、ペルナンブコ州901人。州都で流行の可能性がある州はアクレのみだが、セルジッピ、ペルナンブコ、リオ、マラニョン、マット・グロッソ、パラー、ロンドニアの州都は要警戒レベル。1%以下で流行の可能性は低いのはロライマ、トカンチンス、セアラー、パライバ、ピアウイ、サンパウロ州、連邦直轄区、南マット・グロッソ、ミナス、パラナの各州だ。それ以外の州は報告が出ていない。
 デング熱同様にネッタイシマカが媒介するチクングニアの患者は1万7146人(確認済み6726人)とみられ、同病を媒介する可能性のあるヒトスジシマカの幼虫も262市で確認された。
 ネッタイシマカが媒介するジカウイルスの患者はロライマ、パラー、アマゾナス、ロンドニア、トカンチンス、マラニョン、ピアウイ、セルジッペ、セアラー、北大河、パライバ、アラゴアス、ペルナンブコ、バイア、リオ、サンパウロ、エスピリトサント、マット・グロッソ、パラナの各州で確認されている。