小頭症増加とジカウイルス(ジカ熱)の関係確認などで、保健省が22日、1月末までに全戸訪問を行い、ネッタイシマカの発生源撲滅を公約したと23日付伯字紙、サイトが報じた。
感染症撲滅のための活動を展開中の保健省職員4万3900人と陸軍兵の他、26万6千人を新たに動員、デング熱やチクングニア、ジカ熱を媒介する蚊の幼虫が発生する溜まり水排除と共に、住民の指導も行う。各人には1日最低20軒というノルマが課される。
各自治体の防災局や消防、保健衛生関係の職員に警官、清掃員も動員が可能だ。留守宅や住民が敷地に入るのを拒否する時は、強制調査の権限を与える事もあり得る。
年末年始は雨が降る州も多く、フェスタなどでゴミも増加。人の動きも大きいため、デング熱などの患者は増える傾向にある。保健省は北東伯と南東伯にボウフラ駆除薬17・9トンを配布したが、虫除けは在庫補充のめどが立っていない。
一方、19日現在、ジカ熱との関係が疑われる小頭症児は2401人から2782人に15・86%増えた。ジカ熱との関係確認済みの事例数は非公開となったが、先週の時点で、134人からウイルス検出と発表されている。現時点で死亡が確認された小頭症児は40人で、小頭症の事例最多はペルナンブコ州の1031件。バイア州の271件がそれに続く。
保健省は、小頭症児急増の原因はジカ熱との見解を改めて表明。感染に気づかず献血した血で感染した例も出たため、過去30日間に症状があったら30日間献血停止、献血後7日以内に症状が出たら献血センターに届けるとの規定もできた。
なお、リオ州では今年のデング熱患者または擬似感染者が6万5870人で、22人が死亡(昨年は患者7819人、死者11人)。チクングニア患者は11月に10人発生。小頭症児は43・8%増の82人で、2人の死亡も確認された。
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