サンパウロ市保健局がデング熱の危険度を知らせる地図を作り、市民に注意を呼びかけている。15日付アゴラ紙が報じている。
この地図は、蚊の発生やウイルス感染を促す「地区住民数」「気温」「ゴミなどの不法投棄所の数」を基に、2012年から作られており、デング熱の発生する確率の低い方から順に、白、緑、黄色、オレンジ、赤と色分けされている。
それによると、極北部、極南部以外は緑が多いが、極東部と中央部、北部の一部、南部、南西部でオレンジ色が目立っている。市内96区中、42区はデング熱が発生する危険度が高いとされており、ネッタイシマカへの注意が必要だ。
特に危険度が高いとされている地区は、東部ではイタケーラやエルメリノ・マタラゾ、アリカンドゥーヴァ、北部ではカショエイリーニャやブラジランジア、南部ではジャルジン・サンルイスやシダーデ・アデマル、中央部ではブラスやカンブシー、西部ではジャグアレーやラポーゾ・タヴァレス、リオ・ペケーノなどだ。
ネッタイシマカは、デング熱やチクングニヤ熱のほか、赤ちゃんの小頭症の原因ともなるジカウイルスを媒介することでも知られている。