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共栄大野球部=エリートキャンプ視察=新井監督がスカウトに

3日に来社し、取材に応じた新井監督

3日に来社し、取材に応じた新井監督

 埼玉県に本部を置く共栄大学硬式野球部の新井崇久監督(42、埼玉)が、サンパウロ州イビウーナのヤクルトアカデミーで行われた米国メジャーリーグ(MLB)主催のエリートキャンプ視察のため来伯した。
 同野球部は創立15年目ながら、強豪がひしめく東京新大学リーグ一部に所属。部員は100人を数え、新井さんは創部当時からチームを率いる。
 部には日系人も在籍する。高校時代から野球留学する三世の伊藤ヴィットルさんはチーム不動の3番・遊撃手として活躍し、卒業生の兄ディエゴ投手もエースとしてチームを牽引した。
 今回は、新たなブラジル人選手のスカウトを目的に視察。先月25日から3日まで開催された同キャンプには、14~18歳までの有望選手が伯、メキシコから40人が集い、7割が日系の選手だったという。
 指導に当たったのは、2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でブラジル監督を務めたバリー・ラーキン氏を始め、MLB派遣のコーチ陣。新井さんのほか、米メジャーのスカウトが熱視線を送った。
 新井さんは「流石に身体能力が高く、指導のしがいのある原石のような選手が多かった」と話す。また「今回は視察のみだったが、今後も継続してブラジルでのスカウト活動を続け、いずれはチームに加わってほしい」と展望を語った。