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夏時間廃止を求める下議=健康上の問題起こすと主張

 20日深夜12時に夏時間が終了したが、この夏時間を巡り、賛否両論が出ていると20日付エスタード紙が報じた。
 夏時間導入の公式な根拠は、遅い時間まで太陽が出ており、消費電力が減るというものだ。全国電力システム運営機構は19日、夏時間導入で1億6200万レ分の節電になったと発表した。
 しかし、ヴァルジール・コラット下議(民主運動党・PMDB)は、「本当に夏の間は電気代が減っているか?」「夏時間が高血圧や糖尿病、うつ病など、多くの健康上の問題を引き起こすとの心臓病学研究所の発表もある」と夏時間に真っ向から異を唱え、夏時間廃止を訴える。
 ブラジルで夏時間が初めて導入されたのは1931年だが、年によって採用はまちまちだった。1985年からは毎年採用されており、今年の夏時間が通算40回目だった。
 国民の意見も様々で、マリアナ・グラシオリさん(27)は「夏時間は大好き。午後7時に職場を出ても太陽が出ていて1日を長く使える。一年中夏時間でも良い」というが、マリア・ダ・グロリア・サンチアゴ・ドミンゲスさん(73)は「夏時間なんてない方がいい。どうやっても体が馴染まない」と語る。