フォメント・パラナと呼ばれる、パラナ州政府の開発金融機関が資金を提供した新しいプロジェクトの一つとして、クリチーバ市の先住民居住区に美容室が設置された。
融資を受けて開業したのはエリザーナ・ロペス・デ・オリヴェイラさんで、15年美容師として働き、同市の南、カンポ地区の先住民居住地、カカネ・ポランに、先住民カインガンゲ族の夫、カルロス・ウビラタン・ドス・サントス氏と一緒に住んでいる。
そもそも、起業は夫の勧めによるものだった。「3年前、私は家の横にとても小さな美容室を開いた」とエリザーナさんは語る。彼女の美容院は先住民居住区唯一の商業施設で、彼女はカカネ・ポラン居住者以外にも隣の地区からの客にも対応している。
美容室が地域で知られるようになり、エリザーナさんはより多くの客に対応するためにスペースを広げる必要があることに気づいた。店舗拡張のための資金がなかったので、彼女はフォメント・パラナに頼る事にした。
「居住区の先住民の1人が私にフォメント・パラナに行くように提案した」と、エリザーナさんは語る。この融資でエリザーナさんはサロンを拡大した。椅子や新しいシンクも購入する予定だ。「これまでの美容室は手狭で、週20人に対応するのがやっとだったけど、今はもっと大勢に対応できる」と満足げな表情だ。
パラナ州の中小零細企業の支援を目的として、2011年に作られた州のプログラム、フォメント・パラナは、これまでに延べ1万6200件の融資契約を行い、6億7千万レアルを融資した。(3月30日付アジェンシア・デ・ノチシアス・ド・パラナより)