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急激な寒波と強風到来=降雪や霜に高波の被害も

 寒冷前線通過に伴い、27日、28日は南伯や南東伯、中西伯で気温低下や強風といった影響が強く出たと両日付各紙サイトが報じた。
 南伯ではそれ以前にも大雨などの被害が出ていたが、27日は最低気温が零下となる地域も出ており、サンタカタリーナ州山間部のサンジョアキンでは、同日夜8時頃、降雪も見た。ウルペマ市での同夜の気温は零下2度で、体感温度は零下21度に達した。表面や葉が凍った樹木も相当数見られた。28日未明から朝にかけての気温は更に下がり、ウリビシで零下3・5度、ウルペマで零下3度などを記録した。同地域の牧場や野菜畑では霜も降りた。
 強風に見舞われたサンパウロ州海岸部では27日、フェリーの運航が停止され、沖に出た船が数時間後にやっと回収されるといった被害も出た。サントス市などでは、押し寄せる波で市内の道路が冠水。車庫まで海水が入り込み、魚を掴んで出てくる市民なども見られた。
 26日夜からの風で27日も倒木などが報告されたサンパウロ市の場合、28日朝6時にサンターナの観測点で12・2度(体感温度9度)を記録、今年1番の寒さだった。市内では南部のソコーロで10・4度など、それ以下の気温となった地区もある。
 サンパウロ市では、最高気温が30度超の日が20日間続いた後でもあり、ブーツや上着で身を固めた人の姿も目立った。サンパウロ市で気温が上がり始めるのは5月2日以降と見られ、29日も最高気温は16度を超えないと予想されている。
 一方、27日はそれなりに気温も高かったリオ市でも、28日は最低気温が16・6度まで下がり、今年最も寒い朝を迎えた。同市やその周辺の海岸部でもこの日は時速80キロを超える風が観測され、波打ち際などには立ち入りを禁ずるテープなども張られた。