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ジカ熱患者16万人超す=デング熱患者は134万人に

 保健省が発表した統計によると、今年に入ってから6月11日までに発生したジカ熱患者は16万5932人、デング熱患者は134万5286人、チクングニア熱患者は13万7808人に上ると18日付G1サイトが報じた。
 ジカ熱患者は、前回発表からの2週間の間に1691人増えている。ジカ熱患者が最も多い州はバイア州で、4万6427人の患者が確認された。2番目はリオデジャネイロ州の4万6027人で、同州では今年に入ってからは唯一の成人の死者も出た。
 人口10万人当たりの患者の発生率が高い地域は中西部の163・5人で、州別で見た発生率上位はマット・グロッソ、バイア、リオ、トカンチンスとなっている。
 なお、2015年10月以降に確認された、ジカ熱感染が理由と見られる小頭症児の数は1687人に及んでいる。
 一方、デング熱患者は134万5286人で、2週間で5万703人増加。この数字は、感染者数が史上最高となった昨年同期の137万9124人より若干減った。15年の年間感染者数は164万9008人に達している。
 人口10万人当たりの患者発生率が高いのは中西部と南東部で、各々、10万人当たり949・9人と940・6人が感染している。
 今年の場合、デング熱による死者は318人、重症者も511人いる。ただし、患者数が昨年とあまり変わらない中、死者の数は昨年同期比で57・7%減っている。
 チクングニア熱の患者は前回発表からの2週間で1万5046人増え、13万7808人になった。同病の患者発生率が最も高いのは北東部で、10万人当たり213・2人が感染した。今年はの同病による死者は17人で、平均年齢は69歳だった。15年の同病の推定患者数(正式な統計は取られていなかった)は3万8332人とされている。