リベルダーデ文化福祉協会(ACAL、池崎博文会長)が16、17の両日、サンパウロ市リベルダーデ広場を中心に『第38回七夕祭り』を開催した。初日は暴風雨に見舞われが、日曜日は雲ひとつない快晴となり、身動きが取れないほど来場客で賑わった。主催者によれば、昨年の約12万人を越えるのではとの見通しだ。
16日の午前、徐々に雲行きが怪しくなり、やがて激しい雨風に。特設ステージの演目が一時中断するほどの悪天候に、来場者が軒下に移動し心配そうに様子を伺う場面も見られた。大阪橋の鳥居下で行われるはずだった午後2時からの開会式も、急遽舞台上で行なうことになった。
盛会を祈り始まった式典では、お祓いと短冊の願いの成就を祈念し、神道式の儀式で開幕した。池崎会長をはじめ、在聖総領事館の関口ひとみ首席領事、太田ケイコ連邦下議、羽藤譲二州議、野村アウレリオ市議ら30人が出席し、歓迎ムードが広がった。
挨拶に立った池崎会長は、「今ではサンパウロ市の重要な公式行事の一つとして認定された同祭を、今年も開催できることを大変誇りに思う」と喜びを見せ、関口首席領事は「私の願いは、この七夕祭りが末永く続くことです」と願いを込めた。
特設舞台では、両日延べ約50の演目が披露され、ゴスペルフォークシンガーの神山みささん、米国で活動する近藤真里奈さんなど、国内外の歌手らが来場者を湧かせた。司会者が「七夕祭りは初めてですか?」と質問すると、過半数の来場者が手を上げ、多くの非日系人で会場が埋め尽くされた。
色とりどりの七夕飾りで美しく彩られた通りは、食や雑貨のバザリスタで大賑わい。多くの来場者が各々の願いを短冊に込め、楽しいひと時を過ごした。初めて友人と参加したというジェシカ・シウバさん(21)は、「家族や友人、皆が健康で幸せに過ごせるように願いを込めました」と嬉しそうに語った。
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