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ブラジル南部パラナ州=病院行きのバスが衝突事故=20人が死亡、11人が負傷

運転手の不注意が20人の命を奪った(PMPR)

運転手の不注意が20人の命を奪った(PMPR)

 ブラジル南部パラナ州で、10月31日にトラックとバスの衝突事故が発生し、20人が死亡、11人が負傷したと10月31日、11月1日付現地紙が報じた。
 消防隊によると、バスの乗客18人とトラックの運転手が現場で焼死した他、女性乗客1人が救出されたが、手当ての甲斐なく死亡した。負傷者は11人となっている。
 警察によると、バスは隣の市の病院に、白内障の手術を受けに行く患者14人とその同伴者らを運んでいた。バスはトラックと正面衝突した後に炎上した。
 事故直後、命をとりとめた11人が病院に搬送された。
 道路警察広報官のノゲイラ中尉は、「鑑識の結果を待たないと、何が起こったのかを正確に断定できないが、片側1車線の道路の直線部分が終わり、カーブに差し掛かる場所だから、スピードの出しすぎや無理な追い越しによる事故が多い。これまでも何度か事故が発生しているが、これほど大きな事故は何年も起きていなかった」という。
 バスの出発地アウトニア市のアマリウド・ノヴァート市長(民主労働党・PDT)は、3日間喪に服すと宣言した。同市の体育館が犠牲者の共同葬儀の会場となるが、焼死体の身元確認は困難で、DNA鑑定には1カ月程かかるため、遺体の引渡しは難航している。1日の時点で引き渡されたのは、トラックの運転手と救出後に死亡した女性の遺体だけだ。
 バスが出発したアウトニア市保健局のエジソン・ドス・サントス・ソウザ局長は「患者のリストはあるが、乗車時に乗員登録された患者の同伴者のリストは焼失したため、バスに乗っていた正確な人数は判明していない」としている。