マンチェスター・シティ加入後初の先発試合で初得点を記録したガブリエル・ジェズスが、わずか4日後の5日の試合でも2得点を決める大活躍を見せて、世界のサッカー・ファンを驚かせた。
シティの本拠地、マンチェスターのエディハド・スタジアムで行われたプレミア・リーグ第24節、シティ対スウォンジー戦で、ジェズスは前節のウェストハム戦に続き、アルゼンチン代表フォワード、セルヒオ・アグエロをベンチに置いてワントップで先発出場し、前試合をも上回る大活躍を見せた。
ジェズスは前半11分、ペナルティ・エリアに攻め入ったダヴィド・シルヴァからのパスを受けてはじいたスターリングからのこぼれ球を、落ち着いてボレーで決め、先制点をあげた。
この試合に勝てば3位浮上だったシティは、その後も、試合を一方的かつ優勢に進めるが、追加点がなかなか取れない。そうこうしているうちに後半36分、シグルズソンのシュートで同点にされてしまう。
スタジアム内には「このまま引き分けか」というムードが漂ったが、ロスタイム突入から2分後、ジェズスがシルヴァからのクロスをゴール前でそのままヘディングシュート。キーパーのファビアンスキが右に飛んで一旦止めたが、はじくのが精一杯。そのこぼれ球をジェズスが押し込んだ。
これが決勝点となり、2対1で勝利した試合後、かつてバルセロナFCの黄金時代も築いた名将ペップ・グアルディオーラ監督は、自らほれ込んで獲得したジェズスをほめちぎった。「ジェズスはボールを持っているときも持っていないときも素晴らしい。体力も知力もあって、フィールドに立てば特別な存在だ」と語った。以前の別のインタビューでは、ジェズスが英語習得に真剣に取り組んでいる姿勢をほめていた。
さらに「彼は体が強く、速く、動きのセンスもある。かつてロナウドはすごいキャリアを築き上げたけど、今、我々にはジェズスがいる」と、ブラジル伝説のストライカーと比較して絶賛した。
今回のジェズスの活躍はイギリスのスポーツ・メディアでも大きく取り上げられ、注目を集めているが、ジェズス自身は「最初はもう少し苦しむんじゃないかと思っていたんだけど」と、その活躍ぶりに自分でも驚いている。
また、ジェズスに2試合連続で先発を奪われた本来のエース、アグエロはジェズスの台頭に強い危機感を覚え、「チームに自分が必要かどうかを聞いてみたい」と語っている。(5日付UOLサイトなどより)