サンパウロを代表するサッカーの強豪チーム、パルメイラスとサンパウロFCが共に南米の大物選手と契約することに成功した。
パルメイラスが獲得したのは、「次代のコロンビアのエース」との呼び声が高いフォワード、ミゲル・ボルハ(24)だ。
ボルハは昨年、同国のアトレチコ・ナシオナルの主力としてチームを牽引し、同チームのリベルタドーレス杯制覇に貢献。南米最優秀選手にも選ばれていた。
中国スーパー・リーグの深圳FCもボルハ獲得を狙っていたが、パルメイラスの戦略コーディネーター、アレッシャンドレ・マトス氏の熱心な交渉が功を奏し、ボルハと2021年までの5年契約を結ぶのに成功した。
2016年の全国選手権を制覇したパルメイラスだが、今やブラジル代表のエースにまで成長したガブリエル・ジェズスがマンチェスター・シティに移籍した後の後釜は、是が非でもほしい状態だった。
全国選手権連覇だけでなく、リベルタドーレス杯の制覇も狙いたいパルメイラスは、元ブラジル代表選手のフェリペ・メロ、ミシェル・バストスについでの大物獲得となった。
一方、サンパウロは、これまでアトレチコ・ミネイロに在籍し、ブラジル国内でプレーする外国人選手で最高レベルのFWともいえるルーカス・プラット(28)との契約に成功した。
アルゼンチン代表クラスの選手と言えば、ブラジル同様に、ヨーロッパの強豪チームでプレーしている印象が強いが、プラットはアルゼンチン国内、そしてブラジルのアトレチコ・ミネイロで開花した選手で、昨年後半のW杯の南米予選では、ヨーロッパでプレーしている好選手たちをおさえて、レギュラーを確保したほどだ。
昨年の全国選手権で9位と低迷したサンパウロとしては、是が非でもチームの攻撃の軸となる選手がほしいところだ。サンパウロは、下部組織では久しぶりの大物とまで呼ばれていたフォワードのダヴィド・ネレス(19)をオランダの名門アヤックスに売ってでも、大物の獲得を願っていた。
現在、ブラジルのリーグは、南米各国の若手有望株がプレーする、もしくはプラットのように、南米では良いが欧州のチームでは力が発揮できない内弁慶な才能を持った南米選手の到達点のイメージがある。ブラジル側もその需要を理解し、そうした選手をチームの主力にすえる傾向がある。
なお移籍金はボルハが3200万レアル(11億円相当)、プラットが2200万レアル(8億円相当)と発表された。(10日付オ・グローボ・サイトより)
タグ:W杯 サッカー ブラジル代表 パルメイラス アルゼンチン サンパウロFC サンパウロ グローボ