2003年1月1日(水)
リーダーは地元に密着していなければいけません。(団体が)大きなスケールになると、仕事ができない。ブラジルには日本と姉妹都市提携している都市が多いですから、日本とのパイプは重要でしょうね。
日本語、ポルトガル語の能力も欠かせない。アメリカンクラブやドイツの人達も英語やドイツ語を使ってますよ。年齢は、若手と高齢者の中間が良いと思います。若手と高齢者はどうしても話が合わないですから、その間に入る必要が出てきます。
団体を運営していく上で重要なのは会計です。会の経営には実業家的な経験がある人がよい。理念としても、お客さんのことを考えるのと会員の福祉を考えるのは似ている面がありますから。サント・アンドレーではフェイジョアーダなどの事業で資金を作っています。会員の会費は年に一レアルです。資金の面では、先読みしていかないと。
やはり基本は「持ち出し」です。その団体を好きでないと、できない。私は(サント・アンドレー市と)姉妹都市の高崎市には毎年行っています。飛行機、新幹線、食事、全部自費です。
文協の会長の話をすれば、事業の継続性を考えるとやはり副会長から出た方が良い。急に代わってできるものでもないでしょう。
やはりリーダーは政治に介入できる人でないと。他にも人材はいるはずです。
私は高崎市との姉妹都市委員会の副会長としてやっていまして、それがきっかけで日系連合会の会長に推していただきました。そうした実績というか、きっかけは必要かと思います。
リーダーというのは「一生懸命やって普通」ですから、大変な仕事ですよ。
◇文協は今、経営理念の再追求=改めて問う=日系社会の新リーダー像