1月10日(金)
文協改革予備委員会の杉尾憲一郎代表は九日午前九時半から、記者会見を開いた。会見では八日午後六時から、文協ビル会議室で開かれた同委員会第五回会合について説明。会合には十七人が出席し、領事館からは佐藤宗一首席領事がオブザーバーとして参加した。
会合には同委員会メンバー十八人のうち、現在訪日中の二宮正人委員以外の全員が出席し、活発な議論が行われた。
毎回同様、渡部和夫委員が前回までの会合での決定内容を確認し、同時に七日にサンタクルス病院で日系研究者協会のメンバー約十人と会合を持ったことも報告した。
同協会はサンパウロ州、パラナ州の大学などを中心に、様々な分野の研究者によって構成されており、会員数は約七百人で九割が日系人。
委員会ではこれらの会員に改革への参加、文協への入会も呼びかけていくという。
続いて、これから文協改革運動の裾野を広げるために、ロータリークラブやライオンズクラブ、コーペルコチア、沖縄系団体、福祉団体、野球連盟や生け花協会などの文化団体、日系ボーイスカウト団体、日系の学校など、十五以上の団体の代表者と意見交換会を開くことも話し合われた。
各団体に対し、委員会では担当者を決定し、意見交換を行うことを確認した。 結果は次回会合の開かれる二十八日に発表される。なお、県連との会合も二十二日に開かれる。
二月八日には文協ビル小講堂で一般からの参加も呼びかけ、討論会の開催を予定しているが、内容などについては調整中だ。 杉尾代表は三月末に迫る文協役員改選に向け、「シャッパ作成に取り掛かる時期に入っている」と話し、「これから会合も具体的になっていくだろう」と締めくくった。