1月11日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十日】今月二十三日からポルト・アレグレ市で開催される国際社会フォーラム組織委員会は九日、昨年の同フォーラム主賓であったルーラ大統領とコージネーターのパロッチ財務相、メイレレス中央銀行総裁の三人が同時期にスイスで開催される対抗フォーラムのダボス会議出席のため欠席を表明したことで、不快感をあらわにした。 社会フォーラムは、ダボス会議が三十年間にわたり有力政治家や事業家が推進しているグロバリゼーションを阻止する目的で開催されるが、ルーラ大統領ら三人の欠席にフォーラムとして公式批判はしないものの、主要メンバーとしての責任感に触れるらしい。今後の大統領の姿勢が、同フォーラムに及ぼす影響を委員会は懸念している。
フォーラムのテーマは「イラク攻撃とPT政権」の予定となっていたが主賓のいないフォーラムとなりそうだ。いっぽう大統領府は、大統領が昨年の社会フォーラム決議書をダボス会議で朗読するための出席であると釈明している。
世界の政治と経済を牛耳る超有力者のダボス会議で、ルーラ大統領が庶民の福祉を無視したグロバリゼーションに対し社会フォーラムの決議を訴える爆弾発言をやるらしい。大統領にダボス会議の招待状を送ったのはシラク仏大統領と独首相で、両国の公式訪問招待をも兼ねている。