1月14日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】ルーラ大統領は十一日、エクアドルの首都キトーでルシオ・グッチエレス大統領の就任式に臨席した後、四十日にわたるストで国家経済が休止状態にあるベネズエラ問題解決のため、友好国会議を開催して紛争解決の指揮をとることを表明した。
ルーラ大統領の提案でベネズエラ友好国の結束を促そうとするものだが、率先的手法にホワイトハウスが疑問を抱き、ブラジルを中心とする左派勢力の動きを牽制しているようだ。米政府はブラジルの左翼的根回しの分散さえ考えている。
ワシントン・ポスト紙によれば、ホワイトハウスの意向は友好国の法律に添った平和的手法を強調するアモリン外相の派遣を期待していたようだ。駐ベネズエラ伯大使館に連日、押し寄せる抗議デモに、同外相は同国の平和的解決を求めるだけで何ら代償を要求していないと応じている。
大統領は十四日、メルコスール問題で来伯するドァルデ亜大統領と共に、キトーでベネズエラ問題の平和的解決で奔走していた米州機構(OAS)のカビリア事務総長と会談する。続いてウリベ・コロンビア大統領とも、ベネズエラ問題で会談する予定となっている。