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東西南北

1月15日(水)

 サンパウロ市内のブラデスコ銀行強盗事件で、流れ弾に当たった男の子(七つ)は、父親が小切手を現金に替えるのを、支店の外で待っていた時のことだった。銃撃戦が始まった時、自転車の上に座っていた男の子は、持っていた傘を開いて、銃弾から身を守ろうとし、傘は銃弾で穴だらけ。「父親は、ショックでインタビューに応じることはできなかった」と、アゴーラ紙は報道。
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 テレフォニカ電話会社は、サンパウロ州内で一般電話を持つ、支払い不履行者を対象にした新しい電話線をテスト中。新電話線は、通常高額の電話代の原因となる市外局番や携帯電話にかけられないシステム。一般電話同士の電話代は、約四分当たり〇・〇三レアルだが、一般電話から携帯電話にかけると、〇・五レアルに跳ね上がる。市外局番も、場所や時間帯によっては、〇・五六レアルに達するという。
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 サンパウロ州は、法律では自営業として認められていない、路上で働く日警、夜警を市警管理下に置く州条例をこのほど発布した。新条例では、二十一歳以上で心理テストに合格し、市と社会保障院に自営業者として登録済みの日警、夜警を公共警備員とみなす。公共警備員が拳銃を所持する場合は、まず州の認可を受けた射撃学校に通学。拳銃は警備員自身の名前で登録する。拳銃使用の許可証は、市警が発行する。推測では、現在全国で正規の警備員は五十万人おり、対して不法警備員は百五十万人に上るという。
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 ルーラ大統領はスイスのダボスで開催される世界経済フォーラムに、マルタサンパウロ市長ほか政府高官六人を同伴する。六人のうちフルラン産業開発相とメイレレス中銀総裁はダボス会議の公式メンバーだが、他にジウベルト文化相、アモリン外相、ロドリーゲス農務相、メルカダンテ上議なども。マルタ市長は国際会議でいつも大統領に随行するので、次期大統領候補への布石という噂があるようだ。