ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 土砂崩れの犠牲者29人に=ミナス州各地で大雨=3階建てビルの倒壊も

土砂崩れの犠牲者29人に=ミナス州各地で大雨=3階建てビルの倒壊も

1月18日(土)

 【既報関連=フォーリャ・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・オンライン十七日】ミナス・ジェライス州大ベロ・オリゾンテ市(BH)圏や同州地方都市で十六日未明、大雨による大規模な土砂崩れ被害が各地であった。十七日午前十一時の情報では少なくとも二十九人が死亡、七十人が負傷している。うち十九人が大BH圏の住民だった。行方不明となっている住民もおり、犠牲者がさらに増える可能性もある。雨は一日中止まず、救助活動を遅れさせた。
 大雨の被害は同日午前三時ごろ、大BH圏コンタージェン市で発生。バラック住宅三軒が、土砂崩れに巻き込まれて崩壊した。住宅内で寝ていた一家十二人のうち、三歳児を含む六人が遺体で発見された。二人は無事で、残り四人の捜索活動が続けられている。
 このあと各地で土砂崩れ事故が相次ぎ、大BH圏の約二千五百人の消防隊員や市民防衛局隊員が救助活動に当たった。
 最も被害が大きかったのは、ベロ・オリゾンテ市東部モーロ・ダス・ペドラス区。同日午前四時ごろ、一家十一人が寝ていた住宅が土砂に押しつぶされた。土砂は、子供たちや甥、姪たちが寝ていた部屋を直撃した。子供たちの父親と母親以外は全員生き埋めとなった。九人は死亡した。
 ベロ・オリゾンテ市東部タクアリル区でも土砂崩れが発生。家屋崩落に巻き込まれたバラック住宅の住民一人が死亡。もう一人の住民の死亡も、十六日夜確認された。
 ミナス州地方都市でも大雨の被害が絶えなかった。同州東部カラチンガ市では、三人が溺死、子供一人が行方不明になっている。三階建てのビル二棟が倒れ、カラチンガ川に流される事態まで起きた。
 同州サンタバルバラ・ド・レステ市でも、大雨で一人死亡。マニュアスー市では、マニュアスー川で被害者を救出していた小船がひっくり返り、救助活動をしていた男性が溺死した。
 エクアドルを訪問中のルーラ大統領の代理として、ジョゼ・アレンカール副大統領が、三人の大臣を伴って十六日、被災地を視察した。アエッシオ・ネーヴェス同州知事とフェルナンド・ピメンテルBH市長は、政府に非常事態の援助金を要請した。