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意気軒昂の新大統領=ラ米問題に積極的関与

1月18日(土)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】新政権発足後、初めての外国公式訪問を終えたルーラ大統領は
十六日、キトー空港で記者団に答え、「南米諸国の結束のために大使命を帯び、これから果敢に指揮を執りたい」と声明した。ベネズエラ問題を手初めに、南米諸国の問題に積極的に関与し解決への根回しで貢献すると大統領は抱負を述べた。
 大統領によれば、ブラジルは南米諸国の注視の的であり、南米大陸のリーダーシップを執ることを期待されているし、それだけの実力も備えているという。ブラジルは五百年間、眠り竜として惰眠をむさぼってきたが、いまや竜は覚醒したのだと豪語している。
 ブラジルはバラのつぼみであったが、いまは世界に向けて大きく開こうとしている。国際開発銀行(BIRD)の資金援助を背景にエクアドルには農業指導で、コロンビアには産業技術指導で、その他医療、教育、飢餓対策、麻薬組織には共同戦線を張り国際貢献の幕が開いたと宣言した。
 またスイスのダボスで開催される世界経済フォーラムに大統領は出席し、〃連帯グローバリゼーション〃を提唱、世界新秩序の中心は社会福祉であることを訴えると語った。ブラジル経済は、PT政権の発足によりレアル通貨は蘇生し、カントリー・リスクは続落していることを強調し、外資の積極的投入を促すと述べた。