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ベネズエラ大統領、突然来伯=米への対抗策要請=ルーラ大統領は拒否=軍人起用し強硬策展開

1月21日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】ベネズエラのチャーベス大統領が突然来伯して、ベネズエラ友好国会議メンバーの増強を要請したことでルーラ大統領は十九日、それを拒否した。同友好国メンバーの米国とスペインがベネズエラ大統領選挙の前倒し実施で野党側と調整を図っているとして、チャーベス大統領は友好国としてさらにロシアなど四カ国を加え、与党側の補強を提唱者の大統領へ要請したもの。要請を断られ、同大統領は直ちに政策を硬化させた。

 ルーラ大統領がキトーで提唱したベネズエラ友好国会議設置は、米州機関(OAS)によるベネズエラ紛争の解決交渉を補強するものであったが、チャーベス大統領は望まない方向へ進行していることに不快感を覚えていた。同大統領は米とスペインの動きを封じるため、急遽ブラジルへ飛び、ルーラ大統領に友好国として、さらにロシア、キューバ、フランス、ジャマイカの補強参加を要請した。
 ベネズエラ野党が代表を米国へ派遣したことで、十七日予定されていた両派の会合は与党が退場して流会となった。両派とも過激で交渉の席に着かせるのは、至難と見られている。
アモリン外相はキトーで決定した友好国六カ国は、与野党の案配を考慮した均衡的メンバーとしている。
これ以上実情を熟知しないメンバーを会議に加えるのは、問題を複雑にするだけと外相は見ている。
 対伯交渉を不発とみて帰国したチャーベス大統領は、態度を硬化して直ちに、野党との攻防戦挽回のため閣僚の交代を発表した。布石の鍵と見られる内相と法相に、ルッカス・リンコン退役将軍と基盤構造相に腹心のジオスダド・カベジョ氏を起用した。
 リンコン将軍は昨年四月、二日間クーデターのとき統帥能力を問われ退けられていたことがある。同将軍の再起用で、国防省に多数の退役軍人が復帰した。
 軍隊はスト中の清涼飲料水工場やビール工場のバリケードを突破して、稼働を再開させた。その他在庫を隠蔽していた食品工場は、出荷を強制させられた。基盤構造相は、同国最有力の二TV局を占拠した。

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