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道路は穴ぼこだらけ=雨季入りで破損箇所急増 サンパウロ市

1月21日(火)

 【アゴーラ紙二十日】サン・ベルナルド工大(FEI)のリカルド・ボック教授は十九日、過去二カ月降雨が急増しているのに、サンパウロ市では路面の補修作業が昨年七月の七五%減に止まっていると述べた。路面の破損部分に落ちると、自動車を著しく痛める。サンパウロ市の発表では二〇〇二年に五十万箇所の路面破損を補修したというが、昨年末に始まった雨季から破損数は増える反面、補修の速度は落ちているようだ。
 七月の路面破損の補修数は六万六千五百箇所、それが雨季の十一月に一万七千箇所、十二月には一万七千五百箇所に急減している。市側は降雨による破損がひどいため、部分補修でなく全面補修を行う予定にしているという。部分補修による耐久度は一カ月だが、全面補修を行えば一年は耐えると報告している。
 ただ全面補修は時間もかかるうえ、費用も高価となるようだ。市はアスファルトを百十度以上の温度に保つため降雨中の工事は休止する。一機の一日補修可能面積は破損部分四十箇所分にすぎないと市は説明。
 いっぽう、舗道の破損もひどい。舗道の破損補修は、不動産所有者の責任となっている。クリニカ病院の統計によれば、怪我で救急病院へ運び込まれる負傷者の一九%が舗道破損の事故によるものという。負傷者のほとんどは、高齢者と身体障害者で骨折が多く、人ごみでは盲人をいたわる人がいないという。舗道で転倒して、頭部骨折で重体の人もいるという。

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