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新職業訓練所が開設=生産、販売についても指導

1月24日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】社会福祉事業に対する従来の考え方に、変化が起きている。国策として鳴物入りで始まった「飢餓撲滅」事業だが、大金を投じた割に期待した程の効果が上がらなかったことで、工夫により僅かな費用で効果を上げる方法が見直されている。
 例えば斬新な図案刺繍などの内職、自家製ブドウ糖(血清)による治療、自家製煉瓦での共同建築、企業による未成年職業訓練、工事現場の文盲教育、自家製飲料水の濾過装置、ゴム製品の製造法などだが、収入につながる職業訓練所の設置が求められている。
 一定期間に技術を習得すると伯銀社会開発財団が証書を発行。訓練講習が広範囲に宣伝され、受講希望者が多数集まっている。計画している講習は全部で百二十八コースある。
 同財団は発案者と技術修得者の間で、フランチャイズ方式の生産と販売をシステム化した。財団はフランチャイズ・コンサルタントとも契約を結んで、技術修得者が実益を上げるように指導している。
 フランチャイズで大きな成果を挙げているのは、南大河州、サンタ・カタリーナ州、サンパウロ州、ミナス州、リオ州の養魚業だ。養魚の講習は授業料を、十五人の生徒で頭割りにし養魚場で働きながら技術を習得する。
 ファッション・モデルのコースもあり、南米を初めアフリカ、アジア諸国のファッション・ショーに出演するチャンスがある。
 同財団は新しいプロジェクト考案者を、六月三十日まで募集している。入賞者六人に各五万レアルの賞金を授与する。さらに入賞者は資金援助を受けてプロジェクトの実施をも行い、ユネスコのコンサルタントにも採用される。