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サンパウロ市内でバスジャック=2時間愚痴ったのち投降

1月25日(土)

 【アゴーラ紙二十四日】サンパウロ市南部ジャバクアーラ区で二十三日午前七時二十分、バスジャック事件が発生した。犯人は失業者のアンドレー・C・ペレイラ容疑者(二五)。警察と約二時間交渉後、最後の乗客を解放し逮捕された。
 被害に遭ったのは、バス会社『パラトードス』の五七五七路線コンセイソン駅行きバス。奥の席に座った犯人は、エンジェニェイロ・ジェオルジェ・コルビシエール通りに差し掛かった時、カトラッカを飛び越えてバスの前方へ行き、運転手にバスを停車させるよう命令。「強盗ではない」と述べ、携帯電話がある人に警察へ電話するよう指示した。
 第三十五警察署の刑事と軍警中尉が交渉に当たった。交渉中、犯人はただ自分の人生を愚痴るばかり。約十五人の人質を次々と解放し、乗客一人だけが残った。
 最後に犯人は、乗客の首を腕で締めながら奥の席へ向い、首筋に銃を当て、警察側をひやりとさせた。同日午前八時五十五分、犯人は投降した。