1月25日(土)
聖西日本語教育連合会(佐藤吉洸会長)は、三年前から、連合会傘下の日本語学校生徒の山形県・羽黒高校での短期体験入学交流を行ってきたが、今年(去る一月十六日~二十日)初めて、同校から生徒が来伯、相互交流が実現した。やって来たのは、昨年サッカー山形県大会準優勝のサッカー部員(二年生十二人、一年生七人)。本街直樹体育科教諭(団長)、ジェロニモ・ワスケス・トレーナーが引率していた。
羽黒高校の一行は、連合会のプログラムによって行動、滞聖中、コペルコチア、NCC両クラブチームと親善試合を行った。成績は1×2、3×4と二敗。試合のほか、モルンビー競技場、山形県人会、セアザ、市内旧都心の見学、メトロ、路線バスの乗車などを体験した。
連合会加盟校の日語学習者のうち、日本の高校一、二年生の年齢に当たる生徒は僅少なので、前体験入学生たちが、自分たちの休暇中のスケジュールを解消して迎え、接待を行った。
一行の宿舎は、ひまわり学園(佐藤吉洸園長)だった。ほとんど二十四時間体制で、早朝のカフェから就寝まで親身の世話をした。人数が多いのでシャワー、トイレ、洗濯機が不足、無理が生じたが、それでも支えきったのが、学園の父母の会のメンバーだった。カフェは各家庭から持参し、汚れ物も夕方各家庭に持ち帰り洗濯、目に見えないところでも真心を尽くしたという。
十九日のお別れ夕食会には、連合会の役員、父兄、教師らが料理を持ち寄り、談笑が絶えない賑やかな懇親会になった。羽黒高校生が「乾杯」を合唱すると、連合会側は「上を向いて歩こう」を返した。〇三年度のサッカー山形県大会の健闘を祈り、別れた。