1月28日(火)
JICA主催の第三回日系農協活性化セミナーの開講式が二十七日午前七時半から、ニッケイパラセホテルで開かれた。
セミナーは六日間にわたって開かれ、ブラジル国内はもとより、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイから日系農協二十三団体、農協婦人部連合会からの関係者が参加する。
開講式では参加者の紹介の後、国際協力事業団(JICA)ブラジル事務所サンパウロ支所の小松雹玄支所長があいさつした。
小松支所長は「今回のセミナーでは昨年の総括を含めながら進めていく」上で、二十八、九の両日に分科会を設置したことを報告。「活発に討論、情報交流を行い、お互いの経営向上を期待したい」と話した。
なお去年の総括を取りまとめた趣意書についても言及、日系農協が共に活動できる日系農業共同組合協議会設立の考えを明らかにした。
共催団体のブラジル農業拓殖協同組合中央会の原林平会長は「お互いの経営向上、情報交換において今回のセミナーは非常に有意義」と強調した。「デカセギ帰りの農業就労希望者に対して準備がある」と農拓協の最近の動きも話しつつ、「日系農家の一層の活性化を願う」と締めくくった。
サンパウロ国総領事館からは花田耕介領事が出席した。
開講式の後は『組合の現状・課題を今後の事業計画』について各農協代表者が約十分の発表を行った。
二十七、八、九の三日間は五人の講師による講義と分科会が中心に行われ、三十日、二月一日の両日は施設園芸コースと果樹、野菜コースに分かれ、視察を行う。
■
《今回のセミナーの参加組合名》
パラグアイからピラポ農業協同組合、ラパス農業協同組合、イグアス農業協同組合、パラグアイ日系農業協同組合中央会の四団体。
ボリビアからサンファン農牧総合協同組合、コロニア沖縄農牧総合協同組合の二団体。
アルゼンチンからメルコフロール花卉生産者協同組合。
国内からトメアス総合農業協同組合、サンジョウーサンジョアキン総合農業協同組合、グアタパラ農業協同組合、南マットグロッソ農業協同組合、コパセントロ農業協同組合、南ミナス農業協同組合、イビウナ農業協同組合、グランデサンパウロ南伯農業協同組合、ピラール・ド・スール南伯農業協同組合、サンミゲル・アルカンジョ南伯農業協同組合、ロンドリーナ南伯農業協同組合、アルトパラナイーバ農業協同組合、ウニカストロ農業協同組合、カッポンボニート農業協同組合、インテグラーダ農業協同組合、農協婦人部連合会の十六団体。