1月30日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】世論調査会社のセンスス社は二十八日、ルーラ大統領に好印象を持つ人が五六・六%、悪印象を持つ人の二・三%を大きく上回るとする新政権の初回調査結果を発表した。一七・七%は、どちらでもないと答え、二三・六%は回答を拒否した。
調査は十九日から二十三日にかけて、国内二十四州で二千人を対象に行われた。またルーラ政権に「大いに期待する」と「期待する」の回答は、昨年十一月の七一%から今回は七八・四%に上昇。「期待しない」と「全く期待しない」の二・二%を圧倒した。大統領の政治手腕を合格とするは八三・六%とし、支持率に関する限り、現政権は上々のスタートといえそうだ。
新政権の組閣について「上々」と「上」が六二・五%、普通が二一・四%、「下」と「最悪」は三・五%に過ぎなかった。貧困地域への閣僚の視察旅行に対する評価は、「最重要」が五一・七%。「重要」が三八・四%、「不要」が三・四%のみであった。
国民が新政権に望む変革は、雇用創出が四九・九%、労働法改正が四四%、飢餓対策が二六・四%、農地改革が一一・五%、社会保障院改革が一一・二%、治安対策が六・五%、汚職対策が四・八%であった。
新政権の重要課題とされる通商問題では、メルコスールとの連携強化が重要と考える意見が六二%に達した。いっぽうで米国などを含めた米州自由貿易圏(FTAA)構想をめぐっては、賛成が一四・六%、条件付き賛成が一六・二%だったのに対し、反対が三八・九%に達し国民の間でも意見が割れていることが浮き彫りとなった。