1月31日(金)
【既報関連=アゴーラ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙三十日】二十八日夜から二十九日未明にかけて各地を襲った集中豪雨で、リオデジャネイロ州でも土砂崩れが起こり、少なくとも八人が死亡した。今年の大雨による同州の犠牲者数は三十四人に上り、避難者数は二千二百人に及んでいる。全国では、大雨の犠牲者数はすでに九十六人に達した。
二十九日未明、リオ州ニテロイ市フォンセッカ区で土砂崩れが起こり、父親と九歳の娘、三十四歳の女性が死亡した。同市エンジェニョッカ区でも土砂崩れがあり、六十歳の女性が巻き込まれて死亡している。
二十九日夕方、同州パウロ・デ・フロンチン市で家屋崩壊事故があり、三人が死亡、子供二人が負傷した。ミゲル・ペレイラ市でも一人死亡している。
ここ数日の大雨で、大サンパウロ市圏各地でも土砂崩れが発生し、二十七日にはタボアン・ダ・セーラ市郊外ジャルジン・サンジューダス区で一家七人が土砂の下敷きとなり死亡する惨事があった。
サンパウロ市内でも土砂崩れが発生しやすい場所がいくつかあり、十二年前の一九九〇年に土砂崩れの危険がある場所の調査が行われた。だが現在のマルタ・スプリシー市政に至るまで、土砂崩れ対策は行われなかった。
サンパウロ市は、市内の土砂崩れ危険地区マップの製作を急いでいる。二〇〇〇年時点の調査では、北部四地区、東部七地区、西部一地区、南部四地区の計十六地区で危険度が高いとの結果が出ていた。
気象観測所(Inmet)の予測によると、南東伯の降雨は、同地域に停滞している寒冷前線が引き起こしており、少なくとも一日まで続くという。
全国の大雨による死亡者数は、今年元旦からこれまで九十六人で、うち四十五人がミナス・ジェライス州、三十四人がリオ州、十人がサンパウロ州、四人がエスピリト・サント州、三人がサンタ・カタリーナ州となっている。防災庁の情報では、昨一年の大雨の犠牲者は百二十九人。今年はわずか一カ月足らずで、昨年の七〇%以上の死亡者を出している。