1月31日(金)
【ヴェージャ誌一七八六号】今月七日からTVグローボで放映されているシリーズドラマ『ア・カーザ・ダス・セッテ・ムリェーレス(7人の女の館)』が、平均視聴率二六ポイントと高い支持を得ている。物語は、リオ・グランデ・ド・スル州の独立を叫んだファラッポス戦争(一八三五―四五)が舞台。独立戦争に負けたガウッショ(リオ・グランデ・ド・スル州人)がヒーローで、ブラジル人は敵として描かれている点がおもしろい。
ドラマは、この戦争を率いたベント・ゴンサウヴェスの親族によって書かれた小説『ファラッポス戦争』が原作。ドラマでは独立側の登場人物を英雄扱いしているので、ベントは、奴隷制度など不平等な社会を変えようとする正義感あふれる男性として描かれている。
実際には、ベントは地主仲間の頭領のような存在で、自分の土地を守るために戦争に出たという。「ドラマのように、あの時代に人種の平等を説くのは、シュールリアリズムだ」と、サンタ・マリア連邦総合大学のマリア・M・パドイン教授は言明する。