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フェスチバル・ジャポン 吉加江体制下でスタート=実行委員長が交代=昨年の赤字穴埋めを=「県連から日系社会事業へ」

2月4日(火)

 ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)は一月三十一日、ヴィラ・マリアナ区の三重県人会館で代表者会議を開いた。昨年の赤字を補てんするためにも成功が義務づけられるフェスチバル・ジャポンが主な議題で、中沢会長が計画の進捗状況を説明したほか、新しい実行委員長に吉加江ネルソン副会長が選出された。事業計画の策定やスポンサー企業の確保など、吉加江体制の下で実行委員会が動き出すことになる。
 冒頭、挨拶に立った中沢会長は「昨年の赤字を埋め合わせるためにも、今年は何とか成功させたい」と出席した県人会長らに理解と協力を呼び掛けた。
 また、過去四回実行委員長を務めた宮原純一氏について、中沢会長は「昨年大赤字を出した以上、今年は任すわけにはいかない」と事実上の「更迭」宣言。先日開かれた執行部会で選ばれた吉加江副会長を、今年の実行委員長に推薦した。
 執行部の提案に対し、唯一、山梨県人会長が「私は中沢会長に実行委員長をしてもらいたい」と反対したが、賛成多数で吉加江体制が承認された。中沢会長は祭典委員長に回るという。
 三代目の実行委員長として承認された吉加江副会長は、「四回のノウハウを持つ宮原氏でも昨年は赤字に終わった。これは大変難しい事業だと思う」と、厳しい表情で見通しを語った。一方、昨年三十万人を集客した同祭を県連の事業だけでなく、日系社会全体が期待していると強調。「皆さんと一緒に六回目を成功させたい」と力を込めた。
 同実行委員会は、二月の代表者会議にフェスチバルの予算案や事業計画を提出する予定だという。
 この日の会合では、三月に開かれる総会に向けた予算案も検討された。
 年会費約三万七千レアルなど七万六百六十レアルの収入に対し、県人会の祝儀や各事業などへの出費として七万六百六十レアルの支出となっている。また、フェスチバルについては、規模が年間予算を上回ることもあり、独立採算の方式を採ることに決まった。