儀式や教義は異なるが、日本の「真言密教」に通じる面がある、と書いているのを見た。何かといえば、カンノンブレのことだ。いつだか、阿含宗の護摩法要が伯字紙に大きく取り上げられたのも、この辺の理由からだろう。
日本の高校社会の参考書(教育出版社)は九五年、「ブラジルのくらし」を特集。そのなかでファヴェラ、デノミネーションそしてイエマンジャの三つに焦点を絞っていた。
もはやサッカー、サンバ、コーヒーでないところに当国の厳しい現実が浮き彫りとなったが、イエマンジャが紹介された点はまさに救いだった。
最近は日本でも市民権を得ているようで、化粧品やファッション・ショーのイメージ・テーマに彼女の名を聞く。
水と海の神、色は青。この女神の日だった二日以降、ようやくブラジルらしい夏の空が戻ってきた。 (大)
03/02/04