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旧暦で正月を祝う=台湾系コロニアがパーティ

2月5日(水)

 今月一日は旧暦で正月に当たった。台湾系コロニアで新年を祝うパーティー「聖保羅華僑各界2003年新春團拝餐曾」が二日、エスタンシア・アルト・デ・セーラ(サンベルナルド・ド・カンポ市)で開かれた。ドラゴン・ダンス(龍舞い)が空中を舞い、天への祈りが捧げられた。主催は、昨年十月に発足したばかりの全僑民主和平聯盟巴西支盟(江正義理事長)。駐巴西台北経済文化事処(=大使館、周國端代表)が後援した。会場ではブラジルの地方料理のコンテストも行われており、文化交流の場にもなった。
 全僑和平聯盟は、台湾の歴史、文化などの普及を目的とした団体で世界六十九カ国に支部を持つ。
 このパーティーは、ブラジル支部設立後、初めての行事。移住者ら約千人が参加した。
 圧巻はドラゴン・ダンス。長さ五十メートルの龍の胴体を三十人が杖で支え、太鼓や銅鑼の音に合わせて、場内を練り歩いた。龍は渦を巻くように踊り、周りでは爆竹が鳴り響いた。
 このほか、獅子舞も披露された。
 龍のおどろおどろしい表情に思わず、泣き出してしまう子供もいた。
 台湾は現在、世界保健機関(WHO)への加入交渉を進めているが、まだ実現していない。一般市民の協力を取り付けるため、当日、出席者から署名を募った。
 周代表(大使)は、「素晴らしい」と、パーティーの盛況ぶりを喜んでいた。