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東西南北

2月6日(木)

 航空機のレンタル料支払い滞納でボーイング777をパリで差し押さえられた経営不振のヴァリグ航空に、欧米の投資会社三社が債務の一部を肩代わりして同社を救済する計画が今週、発表されるようだ。同社は七億七千万ドルの負債で死に体にあり、近く三億五千万ドルの輸血を受けるらしい。
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 PT政権に入って初めて、農場不法占拠活動(MST)のメンバーがアラゴアス州で行動を起こした。MSTメンバーは、同州のファルコン農務長官を人質にとって軟禁したと同州軍警本部が発表した。軍警の報告では、メンバー四百人は棍棒、鎌で武装し、国道AL220を封鎖、長官の公用車の退路を断ったという。MSTは公用車を拝借しただけで、拉致ではないと発表した。
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 消費者保護団体(PROCON)の報告では、市中銀行の手形割引、運転資金などの商業融資や個人融資から徴収する金利が、指標金利(SELIC)の年利二五・五%を遥かにオーバーし、一〇〇%に達していると警告した。金利の引き下げ傾向は市場から完全に消え、通貨審議会(COPON)の指標金利を市中金利の基準とする考え方は萎えたと同団体はみている。
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 連邦高等裁判所のシウヴィア・F・シュタイナー女性判事が四日、ニューヨークで国際司法裁判所の裁判官に任命された。三月十一日、オランダのハーグで就任式が行われる。国際司法裁判所は八十七カ国の裁判所のよって形成され、六十一カ国の支持票を得た同女史はサンパウロ市出身、USP法科卒、国際刑事法で博士号を取得、五十歳。