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猛暑続きの豪雨被害=サンパウロ市 各所で倒木、浸水騒ぎも

2月11日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙八日、アゴーラ紙十日】サンパウロ市で七日、三十二度の暑さと湿気が原因で降った夏場の豪雨・降雹は、市内各地で洪水、倒木などの被害を出した。猛暑は八日、九日と続き、九日には今年の最高気温三十四・一度を記録した。
 七日の大雨で少なくとも樹木が五本倒れた。最もひどい倒木事故は西部バーラ・フンダ区アニャングエラ街で発生。倒れた樹木が住宅の一部や車両をつぶした。同区の住民協会は、「人が死んでいたかもしれない。この木を切ってもらうよう市に申請済みだった」と憤っている。
 市内各地で停電も発生し、エレトロパウロ社への苦情が相次いだ。
 西部ヴィラ・マダレーナ区アルモニア街では、小川が氾濫し、多くの車両が水流に流された。
 市内各地で洪水被害による渋滞も発生。サンパウロ市交通技術公社(CET)によると、同日午後六時三十分ごろには、同時間帯の延べ渋滞の今年最高記録百二十九キロを記録した。
 サンパウロ市の今夏の暑さは厳しく、ここ数日間、市民は眠れない夜を過ごした。九日午後四時には、今年の最高気温三十四・一度を記録。気象観測所(Inmet)によると、過去の最高気温は、一九八四年二月三日に記録された三十四・七度だという。