2月12日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十一日、アゴーラ紙十、十一日】サンパウロ州内のデング熱罹患(りかん)件数が、一月三十一日の時点より五九%も増加し、大サンパウロ市圏では七二%増となったことが十日、サンパウロ州保健局の発表で明らかになった。
現在州内では一千百八十四件のデング熱罹患が確認されている。風土病監督局(Sucen)のルイス・J・シウヴァ局長は、「大サンパウロ市圏内の貧しい都市でのデング熱が急増しているため、油断できない」と心配している。
「昨年デング熱が流行ったサントス海岸地方の各都市は、これらの都市よりインフラが整っていた」と同局長は比較している。デング熱件数トップは、大サンパウロ市圏イタペヴィー市(四百九十件)。二月の初め一週間で九五%も増加したという。次いでグアララッペス市(百七十三件)、アラサトゥーバ市(百二十九件)、ジャンジーラ市(九十四件)となっている。
サンパウロ市保健局が昨年七月と十二月に行ったデング熱調査によると、市内で最もデングウイルス媒体となるネッタイシマカ(Aedes aegypti)の繁殖が多かった地区は、一位ペルジーゼス区、二位ピリトゥーバ区、三位リオ・ペケーノ区、四位サンドミンゴス区、五位サンターナ区だった。