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倫理研3周年祝う=「さざれ石」精神で発展決定

2月12日(水)

 倫理研究所サンパウロ支部(山田充伸部長)は創立三周年を記念し九日午後、日本から研究所の丸山敏秋理事長ら二十五人の慶祝団を迎え、式典を開いた。会場のニッケイパラセ・ホテルにはブラジル日本文化協会の岩崎秀雄会長、ブラジル日本会議の小森宏理事長らもお祝いに駆けつけ、八十人近い出席があった。また、松拍学園の川村真倫子園長が副支部長を務める関係から、同園の生徒も参加した。
 「三年目、これからが本当のスタート」と強調された式典で、山田部長は「研究所の国際部長が毎月のように来伯し、指導してくださったお陰で今日を迎えることができた。これからは『さざれ石』の精神で発展させていきたい」と新たな決意を表明。
 式典後は理事長が「喜びの人生を歩む道」をテーマに講演した。研究所の創始者である故丸山敏雄氏が提唱した『純粋倫理の十七カ条』をベンジャミン・フランクリンの『十三の徳目』や、日本の『教育勅語』と比較しながら、ユーモアを交え、分かりやすく教授。 創始者の残した「万人幸福の栞」(一九四九年刊行)から序文を紹介し、「苦しみを喜んで迎え、病気になればおめでとうという時代が来た」。苦難は幸福の門である、と説いた。
 続けて、「純粋倫理は宗教ではない。いつでもどこでも、だれでも通用し、守れば幸福になる生活の法則」と理事長は語り、その普遍性を強調していた。
 当日は教書である「万人幸福の栞」と、「実践倫理」のポルトガル語版が出席者に配布された。