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喜ばれる日本語説教=聖公会の岡野牧師着任

2月13日(木)

 サンパウロ聖公会サンパウロ教区聖ヨハネ教会(ピニェイロス区コロペス街一〇八番)に日本から岡野利治牧師(七八)が着任した。 
 伊東宏サンパウロ教区司教は「日系社会の高齢化が進み、日本語で説教できる人材がいないことは悩みだった」と説明する。
 そういう理由から一世の信者の足が教会から遠のいていた状況の中で「日本から岡野牧師が来伯されたことは大きな喜び」と話した。
 「実は海外は初めて」と笑う岡野牧師は「同年代のみなさんのお話を聞き、信仰について語り合えることは大きな喜び」と柔和な顔をほころばせた。
 岡野牧師は一月十七日に来伯し、二十六日の聖ヨハネ教会七十周年記念式典にも出席した。
 毎日曜日午前九時から、聖ヨハネ教会で日本語のみによる説教を二月から行っている。平日は聖書研究や信者の自宅を訪問するなどといった活動を行っている。
 「与えられた使命を嬉しく思う」と話す岡野牧師は九五年まで、京都教区で司教を務めた後、神愛修女会の特別老人ホームで老人介護に携わってきた。ブラジルの滞在期間は二年間を予定している。