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東西南北

2月14日(金)

 「誘拐犯罪の首領格逮捕」事件で、逮捕されたペドロ・シエシャノヴィッツ容疑者(四八)は、過去に八件の誘拐を実行し、身代金約百十万ドルを奪ったと供述した。以前受刑中に、企業家ジニス氏の誘拐犯からテロ技術を学び、刑務所脱走後に誘拐を始めたという。人質は企業家四人、元州議員の娘一人、母子の二人、企業家の娘一人、元下議の息子一人(死亡)だった。
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 今年度アカデミー賞の外国映画部門の受賞作になるかと期待されていたブラジル映画『シダーデ・デ・デウス』。リオの犯罪組織の三十年の歴史を語るストーリーで、国内で高い評価を受けていた。だが十一日発表されたノミネート作品の中には『シダーデ・デ・デウス』の名はなく、ラ米代表作品はメキシコの『アマーロ神父の犯罪』となった。
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 ゾーナ・アズル(駐車チケット)がサンパウロ市内から消えつつある。マロンジーンニョの隠れストが始まってから、正規販売店に届けられなくなったという。CET(交通工学公社)は販売店への配達は正常だと問題を否定している。一枚一・八レアルのゾーナ・アズルはダフ屋の手で、現在三・五レアルで売られている。
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 サンパウロ市役所は今年、市の貧困地区の学校や共同厨房に共同菜園を作ることで、飢餓対策を充実させる考えだ。建設中の教育センターや学校に共同菜園を作り、子供たちに栄養摂取についての指導を行うとともに、地域社会を食糧生産に取り込む。セスタ・バジカを与えるだけとは異なったこの計画にはFAO(国連食糧農業機関)も参画する。各共同厨房は四カ月以内に一日当たり二百五十食を供給する予定。