国民の40%が「声」使う職業=声帯もっと大切に=歌う時は〃準備運動〃を
2月14日(金)
【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙】専門家から「魂の鏡」と呼ばれている声。現在、ブラジル人の四〇%が、アナウンス業や歌手、声優など声を使う職業に就いている。声を聞くと、年齢や性別、出身地などが分かるだけでなく、人間の感情状態が手にとるように分かるという。ブラジル耳鼻咽喉科・声帯協会(SBLV)のジョゼ・アントニオ・ピント会長は、「国民の約半数が声を使う職業に就いていながら、実際に声を大切にする人々は非常に少ないと指摘する。
声帯専門家によると、ブラジル人が最もかかりやすい声帯の病気は、喋りすぎ、飲みすぎ、タバコの吸いすぎによるガラガラ声病だという。「教員、歌手、テレマーケティング業者、セールスマンなど、声の職業にたずさわる人のほとんどが、声の正しい使い方を知らない」と、サンパウロ州地方音韻学審議会のサンドラ・デ・オリヴェイラさんは注意する。
オリヴェイラさんは、「声の職業人」に、毎日の声帯運動を勧めている。「声帯を痛めない正しい呼吸法などは、声の病気の予防となる」と言明している。
女優で歌手のセウマ・レイスさんは、音韻学者の支援を得て、自分の理想的な声を出すことに成功した。「ガラガラ声になった時は、声帯を休ませるように努める。禁煙、禁酒など専門家のいうことは絶対服従するわ」と話す。
同じく音韻学者のサイモン・ワイントラウブさんは、声でその人の感情や精神状態がすぐ分かると話す。「恥ずかしがり屋の人は小さな声で話す。甘やかされた人は、大人になっても甲高い声でしゃべる」。サンドラさんは、早口の人は通常落ち着きのない人だと言う。ストレスが原因でガラガラ声になる人も多いそう。「心に深い傷を負ったことで声が異常になる人もいる。どのケースでも声帯の検査を受ける必要がある」と説明している。
また、軽い気持ちで声の問題を扱っているうちに、実は喉頭がんだったというケースもある。喉頭がん死亡者数では、ブラジルは世界で二位と非常に多い。
TVグローボ・ニュースキャスターのファッチマ・ベルナルデスさんは、「自分の肌や髪の毛を大事にするぐらい、声を大事にしている」と話している。
声の病気を予防する方法は次の通り。▼常温の水を一日コップ七、八杯飲む。▼エアーコンディショナーがきいた場所に長居しない。▼叫ぶ、声を強調する、小声で話すのを避ける。▼風邪やアレルギー鼻炎中にはしゃべりすぎない。▼運動中はしゃべらない。▼禁煙、禁酒を心がける。▼声帯を痛めないための準備運動をせずに歌いすぎない。▼食べ物をよく噛んでから飲み込む。▼正しい呼吸法をする。▼ストレスをためない。