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大手旅行代理店ス・バーロスが倒産=テロ以後旅客が減少=親会社「トラベルYA」も倒産

2月15日(土)

【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ紙十四日】十三日、米国ディズニーランド観光などを行ってきたサンパウロ市に本店を置く大手旅行会社、ステラ・バーロスが、倒産を裁判所に申し立てた。負債総額は千五百万レアルに上るとみられている。
ステラ・バーロス本店と支店でパックツアーやチケットを購入した三十人を除き、十八の契約代理店でそれらを購入した人は出発を保証されるだろうと契約代理店協会のファビオ・タヴァレス会長は話す。本支店も契約代理店も数週間前から販売を控えてきた。もし昨年十二月に倒産していれば、約千人の旅行者が被害に会っていたという。
倒産の原因として、〇一年の同時多発テロ以降、旅行者が減少したこと、ここ数年続いているドルの高騰、ステラ・バーロスの大株主、トラベルYAが十三日に倒産したことが挙げられる。トラベルYAは九九年にマイアミで発足し、ラテンアメリカ方面へのパックツアーのネット販売を行ってきた。二〇〇〇年十二月に一千万ドルでステラ・バーロスを買収し、ここ二年間、千四百万ドルをステラ・バーロスに投資してきた。ITバブルの崩壊でトラベルYAも経営難に陥っていた。また、倒産は放漫経営ではなく、海外旅行に焦点を絞った戦略の失敗によるという声もある。
ステラ・バーロスは現在九十四歳の同女史により、六五年に創立され、最盛期には年間三千万から四千万ドルの売り上げを誇った。ステラさんは顧客サービスに優れ、今までにないビジネスモデルを築いたとも言われている。数十年に渡り、「ステラおばあちゃん」は子供たちにミッキーマウスのイメージを喚起させてきた。