2月15日(土)
【アゴーラ紙十四日】サンパウロ市の銀行強盗事件数が増加傾向にある。昨年十二月には八件の銀行強盗事件が記録されたが、今年一月にはその倍の十六件が発生。昨年と二〇〇一年の月の平均件数よりも多かった。
昨年サンパウロ市では百六件の銀行強盗事件があった。これは月に平均八・八件の事件が発生したこと相当する。二〇〇一年には百八十六件で月間平均十五・五件と少々高いが、今年一月の記録はその平均値も上回っている。
警察は、銀行強盗が増加した主な原因を三つ挙げている。
(1)混雑する商業時間に現金輸送車が銀行に来るなど、各銀行支店の警備体制が十分ではない。
(2)警備会社の従業員と直接関係のある銀行強盗専門の犯罪組織が犯行に至る可能性が高い。従業員の情報を得て、容易に銀行強盗に成功している恐れがある。
(3)誘拐犯が銀行強盗犯になっている。過去数カ月間に多くの誘拐組織が警察によって逮捕されたことや、誘拐犯の刑も重くなったことが、犯行分野を変更した理由だと考えられる。