2月15日(土)
◇日本移民百周年記念祭準備委員会の第七会会合が十三日午後七時半から開かれた。二十人の委員が出席した。一昨年から開かれている準備委員会は今回が
最後となり、次回からは実行委員会が構成されることが決定された。実行委員会の立ちあげは六月の九十五周年までに行われる。
会合は志村豊広文協副委員長の進行で行われた。岩崎秀雄文協会長はあいさつの中で「同委員会の動きが停滞している」と各方面からの指摘を受けていることを話した上で、「日本側からも百周年祭についての進行状況の報告を求められている」と報告した。
破魔幸一郎書記が前回会合の報告書を読み上げた後、山下譲二専任理事が準備委員会と実行委員会の定款を報告した。
定款作成のために組織された十五団体は今回の会合で解散し、次回からは約六十の団体から実行委員会を構成する。
参加団体に関してはある委員から、さらに他団体の加入を求める声もあった。
今回の会合では二カ月の予定であった準備委員会が一年以上もかかっていることを多くの委員が指摘し、早急に実行委員会に移行すべきとの意見が多く出された。
次回の会合からは全協力団体による実行委員会構成に取り掛かることが取り決められ、定款の見直しを求める発言については弁護士に依頼し、不備な点などの改善を図ることも確認された。
百周年記念事業には日伯学園構想や日本人町建設などが取り上げられているが、今回の会合で諸川有朋委員がサンパウロ市内に日本人日伯友好タワーの建設するプロジェクトを提案した。
参加した委員からは「会合の進行が遅すぎる」との声が多く上がり、「一世も百周年に参加するのだから、定款も日本語のものを用意すべき」との意見も聞かれた。
志村副会長は「日本移民六月の九十五周年祭までには実行委員会を立ちあげたい」と話した。