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日本食レストラン分析―ブラジル人評論家が講演

2月15日(土)

 世界最大の日系社会を抱えるサンパウロの日本食文化を探ってきた料理評論家で、ジャーナリストのアルナルド・ロレンソさんが十七、八日いずれも午後七時から、パウリスタ通り37、国際交流基金ののサンパウロ日本文化センター多目的ホールで講演する。
 ロレンソさんは大学教授でもあり、『ガゼッタ・メルカンチル』紙のグルメ欄を担当している。
 初日は日本人街だったころのリベルダーデ区に栄えた和食レストランがテーマ。時代は七〇年代までで、「シネ・ニテロイ」に併設された食堂や「こけし」、「榎本」といった主に日系人が通った場所に迫る。
 二日目にはリベルダーデ区を離れ、「サントリー」、「マリコ」、「駒鮨」といたレストランが、パウリスタ通り周辺に出現したときの様子について言及。さらに、日系ブラジル人以外の客層を意識した和食レストランが次々と場所を問わず開店している最近の状況を、世界的な和食ブームを踏まえて語っていく。
 同センターでは「ブラジル人料理評論家が、サンパウロにおける日本食文化普及の歴史といまを分析するまたとない機会」と来場を呼びかける。
 講演期間中は、写真家グラッドストーン・カンポスさんの作品十点が併せて展示されるという。
 入場無料。講演はポルトガル語のみ。詳細問い合わせは同センター(電話3141・0843)まで。