2月18日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】サントス市土木課は十五日、同市海岸に建つビルの傾斜度調査の記録を始めたと発表した。ビル所有者が申請すれば、市は補修工事と費用の融資斡旋も行うという。
特に傾斜がひどいのはゴンザガ海岸、ボケイロン海岸、エンバレ海岸で、十七階以下のビル百棟が傾いているという。傾斜が始まったのは一九五〇年代からで、海岸での高層建築ブームが起こったが、全般に基礎工事が十分でなかったという。
サントス海岸の地盤は柔らかく、高層建築が立ち並んだため重量に耐えられず、地盤沈下が起きたと土木課は見ている。また建築責任者はサンパウロ市の技術者であったため、サントスの地層には熟知していなかったようだ。早く手を打たないと、将棋倒しになる可能性もあると同課はいっている。