2月19日(水)
十七日にサンパウロ州を襲った豪雨の最中、サンパウロ市北部で温かい光景が見られた。ジアーリオ紙のカメラマンが、洪水被害のひどかったペルス区で、七十三歳の女性が近所に住む八十四歳の友人の面倒を見ようと、腰まで水に浸かりながら友人宅まで歩いていく姿を撮影した。「友人は病弱で一人ぼっち。せめてそばにいてあげようと思って」とその女性は話した。
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数多くの企業家などを誘拐した凶悪誘拐組織の首領格として逮捕されたペドロ・シエシャノヴィッツ容疑者(四八)が十七日、G・アロンソン店チェーン社長のアロンソン氏によって「誘拐犯だ」と確認された。同氏は一九九八年に同容疑者に誘拐された。同容疑者は初め、「自分は首領格ではない。数多くの誘拐をしていない」と否定していた。
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リオ州マジェー市スルイー駅で十七日午前、電車の大幅の遅れにしびれを切らした乗客約二百五十人が、到着した電車の一車両に火を点ける騒ぎがあった。乗客たちは駅を完全に破壊したという。けが人、逮捕者はいなかった。
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覚えておくと役立つ消費者保護法をいくつか紹介。ショッピングの駐車場のチケットを紛失しても罰金は払わなくてもよい。駐車中の車の盗難や損害は「責任を負いません」という看板があってもショッピングの責任。一年以内に開いた口座の小切手による支払いを店は拒否できない。一括払いの場合、クレジットカード払いだからといって値段を上げることも違法。