2月19日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ】三井物産は、ガソリンに混入するためのエタノールをブラジルから輸入する方向で準備を進めている。「当初はガソリンの二%からスタート。一〇%まで増加させる」と、ルイス・フェルナンド・フーラン産業開発大臣が明かした。
事業が実現すれば、ブラジルは三億五千万ドルを輸出から得ることになる。新たに、四万人の雇用を創出できると、期待されている。
フーラン氏は、自由貿易に関する世界貿易機関(WTO)の閣僚級会議に出席するため、訪日している。相手国日本の社会、経済活動がどう機能しているのか、視察する考え。
同氏はルーラ新政権に入る前は、食品製造会社のSadiaで社長を務めていた。社長時代から、ブラジルの輸出拡大に腐心してきた。「日本がブラジル産エタノールを輸入する可能性が高まった」と、喜んでいる。